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リアルタイム配信講座「電験三種合格直前ゼミナール」開催レポート
試験直前期のラストスパート。全集中で合格をつかもう!
2024.07.29
必勝テクニックが詰まった試験対策講座を配信
令和6年度(上期・筆記方式)第三種電気主任技術者試験(電験三種)は8月18日(日)に実施されます(CBT方式は7月4日~28日の期間で開催)。
オーム社が運営するeラーニング動画配信サービス「オーム社オンラインスクール」では、令和6年度上期試験の直前対策講座として6月22日(土)、29日(土)の2日間でリアルタイム配信講座「電験三種合格 直前ゼミナール」を開催しました。ここでは「電験三種合格 直前ゼミナール」の講習プログラムのレポートと、試験対策のためのワンポイントアドバイスを紹介します。
「電験三種合格直前ゼミナール」とは
「電験三種合格 直前ゼミナール」は、令和6年度の上期試験に向けた直前対策講座です。
講座では『新電気』2024年6月号付録「電験三種合格ブック」をテキストとして使用。試験まで残りわずかな時間のなかで、試験で確実に得点するために頻出の単元やテーマを厳選し、重要公式の確認と問題演習を行いました。
「電験三種合格 直前ゼミナール」の講師を務めるのは、オーム社オンラインスクール「基礎力養成コース 電験三種 電気数学」で講義を担当する川尻 将先生です。
川尻先生は京都大学大学院卒業後、キヤノンメディカルシステムズ株式会社にてMRI装置の電源開発職に従事する傍ら、2020年に電験三種および二種を初受験&同時合格。現在は電験向けオンライン講師として活動し、『新電気』では2022年よりコラム「半導体どうでしょう」(現在は「電子回路どうでしょう」)を連載中です。
オーム社オンラインスクールのWEBサイト「オーム社オンラインスクールナビ」でも、「第3種電気主任技術者試験の難易度は?合格率10%の理由を解説!」や「電気主任技術者とは?仕事・試験の概要・合格率を解説!」などの電験三種受験に役立つ多彩な記事を執筆いただいています。ぜひ、アクセスしてみてください。
①理論科目
理論科目の講義は6月22日の9:00~12:00に配信。講義では、まず「電験三種合格ブック」の誌面を全画面表示し、重要公式と学習のポイントを丁寧に解説。問題演習はホワイトボードを使って、順を追って解き方を紹介しました。講義のなかで解説した問題(および分野)は以下のとおりです。
・A問題 問1(静電気)
・A問題 問2(静電気)
・A問題 問4(静電気)
・A問題 問5(電磁気)
・A問題 問6(電磁気)
・A問題 問8(電磁気)
・A問題 問13(直流回路)
・A問題 問14(直流回路)
・A問題 問18(単相交流回路)
・A問題 問19(単相交流回路)
・A問題 問22(三相交流回路)
・A問題 問24(電気・電子計測)
・A問題 問25(電気・電子計測)
・B問題 問1(電子理論)
・B問題 問2(電気・電子計測)
・B問題 問3(電子回路)
受講生からは「学習のきっかけになりました。ありがとうございます」とのコメントをいただきました。
<川尻先生からのアドバイス>
「電験三種合格ブック」の理論科目には計算問題が主に掲載され、難易度は少し高めです。実際の試験で出題される問題よりも計算量が多く、回路が複雑なので、過去問を徹底的に取り組んだ人でも「電験三種合格ブック」に掲載されている問題は難しいと感じるかもしれません。
もしかして自信をなくしてしまった人もいるかもしれませんが、ご安心ください。力試し、チャレンジするつもりで「電験三種合格ブック」に収録されている問題を解いてみましょう。問題が解けるようになれば、試験本番では余裕を持って取り組むことができるはずです。
また、「電験三種合格ブック」の左ページの解説には、計算問題や論説問題を解くために必要な情報がまとまっています。ひと通り読んでみて、覚えていないところがあれば、しっかりと復習しましょう!
②電力科目
電力科目の講義は6月22日の14:00~17:00に配信。理論科目と同様にホワイトボードを使い、問題の解説を行いました。講義のなかで解説した問題(および分野)は以下のとおりです。
・A問題 問1(水力発電)
・A問題 問3(水力発電)
・A問題 問6(火力発電)
・A問題 問7(火力発電)
・A問題 問9(火力発電)
・A問題 問11(原子力発電)
・A問題 問13(再生可能エネルギー)
・A問題 問15(変電)
・A問題 問18(変電)
・A問題 問21(送電)
・A問題 問25(送電)
・A問題 問28(配電)
・A問題 問32(材料)
・B問題 問1(火力発電)
・B問題 問2(送電)
・B問題 問3(配電)
受講生からは「B問題の全問解説は大変ありがたく、再び自分で解答するときに役立つと思いました」「勉強になりました。復習をします」とのコメントをいただきました。
<川尻先生からのアドバイス>
電力科目、特にB問題として解説した問題は、計算量が多かったかと思います。しかし、電力科目は理論科目や機械科目に比べて計算問題自体が少ないので、多少問題を解くために時間がかかっても焦る必要はありません。
例えば、1つの問題を解くために10~15分かかったとしても、他の問題も試験時間内で解き切ることができると思います。問題を解くために図などを描いたりすると時間をロスしてしまいますが、焦らず、図などを活用して必要な情報を整理し、問題を解いていきましょう!
③「機械科目」
機械科目の講義は翌週の6月29日の9:00~12:00に配信。講義のなかで解説した問題(および分野)は以下のとおりです。
・A問題 問2(直流機)
・A問題 問4(直流機)
・A問題 問6(同期機)
・A問題 問10(誘導機)
・A問題 問12(誘導機)
・A問題 問14(変圧器)
・A問題 問16(変圧器)
・A問題 問18(パワーエレクトロニクス)
・A問題 問20(電動機応用)
・A問題 問22(照明)
・A問題 問25(自動制御)
・A問題 問26(自動制御)
・A問題 問27(情報)
・B問題 問1(誘導機)
・B問題 問2(電熱)
・B問題 問3(電気化学)
受講生からは「完全合格まで残り1科目で、試験まで2カ月を切ったところだったので、総復習にちょうどいいタイミングと思い、参加しました」とのコメントをいただきました。
<川尻先生からのアドバイス>
機械科目は他の科目に比べて、とにかく範囲が広いので、出題頻度が高い「直流機」「誘導機」「同期機」「変圧器」の、いわゆる4機を優先的に勉強したいと思うかもしれません。
しかし、試験合格を目指すなら、理想的には全分野の学習にまんべんなく取り組んだほうがいいでしょう。なぜなら、出題される問題の半数近くが4機から出題されますが、他の分野の問題と比べて難しい問題が出題される傾向が高いからです。
つまり、4機だけ勉強しても、その分野で全問正解することは難しいと考えられます。4機の分野で30~40点しか取れないと、他の分野で20~30点を取らないと合格点に達しないことになります。
4機以外をないがしろにせず、学習をひと通り終えて余裕のある人は、苦手分野を補填する形でまんべんなく復習を行いましょう。
また、そこまで仕上がっていないという人には、4機以外の分野は「電験三種合格ブック」を使って学習することをオススメします。例えば、「電熱」「電気化学」「照明」は試験頻出テーマがコンパクトにまとめられています。「自動制御」は一次遅れ要素、「パワエレ」はチョッパ回路を重点的に取り組んでみてください。「情報」は、論理回路の計算は時間がかかっても解ける問題が多いので、ぜひ、押さえておきましょう。
④「法規科目」
「電験三種合格 直前ゼミナール」の最後の科目となる法規科目の講義は、6月29日の14:00~17:00に配信。講義のなかで解説した問題(および分野)は以下のとおりです。
・A問題 問2(電気事業法及び施行令、規則)
・A問題 問4(電気事業法及び施行令、規則)
・A問題 問9(電気設備技術基準と解釈)
・A問題 問11(電気設備技術基準と解釈)
・A問題 問12(電気設備技術基準と解釈)
・A問題 問14(電気設備技術基準と解釈)
・A問題 問16(電気設備技術基準と解釈)
・A問題 問18(電気設備技術基準と解釈)
・A問題 問20(電気設備技術基準と解釈)
・A問題 問22(電気設備技術基準と解釈)
・A問題 問23(電気設備技術基準と解釈)
・A問題 問25(施設管理)
・A問題 問26(施設管理)
・B問題 問1(絶縁耐力試験)
・B問題 問2(支線)
・B問題 問3(負荷特性)
受講生からは「法規が苦手だったが役立つ内容だった」とのコメントをいただきました。
<川尻先生からのアドバイス>
法規科目は最近の過去問からの出題が比較的多いので、まずは10年分くらいの過去問演習に取り組む勉強法がオススメです。
「電験三種合格直前ゼミナール」を終えて
どの科目も、試験直前期のラストスパートにふさわしい3時間休憩なし、ノンストップの講義を行い、試験本番での得点力アップに直結する充実した内容のセミナーとなりました。セミナーに参加いただいたみなさん、お疲れさまでした。この講義で学んだ内容を生かして、合格を勝ち取ってください!
オーム社オンラインスクールでは、資格取得に役立つ多種多様な講座を配信しています。今後も講座ラインアップを拡充していくので、ぜひ、最新情報をチェックしてください。
文、撮影/オーム社オンラインスクール