Interview
資格を「ハブ」に多種多様なベクトルを導き出す、金沢工業大学の挑戦【技術者のタマゴたち】第1回
次世代を担うエンジニア列伝
2024.10.07
「キャリア」をデザインする金沢工業大学の新機軸
コロナの後遺症とSNSの台頭
昨今の技術者不足により引き起こされた現場の疲弊。さまざまな要因があるなか、電気分野では深刻な事態に陥っている。
「電験」を所有する若手技術者が極めて少なく、これが現場の高齢化はもちろん、人材育成のサイクルに影響を及ぼしている……。
しかし、一方で若い力が着実に育まれているのも事実。次世代の電気分野で活躍が期待されるリーダーは、何を考え、どのように自分自身を高めているのだろうか。
今回は、積極的に資格の取得を推奨している金沢工業大学をフィーチャー。卒業後の進路まで意識し、そのレールを構築する「キャリアデザイン」に迫る。
──大学というと「研究」のイメージが色濃く残っています。しかし、貴学は積極的にライセンスの取得を推奨し、電気分野においては電験三種、電気工事士の受験対策講座を展開しています。合格者もコンスタントに輩出し、その実績の高さは折り紙つきです。やはり、資格に対する学生さんの意識は高いのでしょうか?
深見先生:取得したいとは思っているみたいですけど、昔と比べると資格に対する意識は変わってきているんじゃないかと思いますね。
山本先生:聞いた話だと、電気電子工学科の電気工学コースに進むと電験や電気工事士の分野に取り組むから、敬遠する学生もいるとか……。
深見先生:それは考えられる話ですね(苦笑)。
山本先生:電子工学コースでも無線などの資格もあるし、いずれにしても電気の基礎は学習しないとならないから、どちらのコースでも同じなんです。だから、コースに関係なく「電験三種の理論だけでも勉強して受けてみたら?」って勧めるんですけど、電力分野への就職を考えていない学生にしてみると、どうしても難しいというイメージが先行して尻込みしてしまうみたいですよ。
──電気工学を敬遠し、電子工学を選択する。近年のトレンドのような印象を受けます。しかし、それでも取りたいという意識はある、と?
深見先生:ありますね。特に、1~2年生の意識は高いと思います。アンケートでも1年生の6~7割は取得したいと回答しているんですよ。
津田先生:学年が上がると「まあ、いいか」って(取得したい学生数は)落ち込むんですけど、この状況は就職が決まったら変わってきて、工事関係や施工関係に進むことが決まると「取らないといけない!」という意識になるんですよ。
山本先生:就職先から「在学中に取得しておいてください」と言われてチャレンジする学生は一定数いますね。特に、その傾向は電気工事士が多くて、学科試験は自力でクリアできても、技能試験は練習が不可欠だから、そういった理由で講座を受けにくる4年生は多いです。
──講座を受ける学生さんの数は、どんな状況ですか?
山本先生:確実に少なくなっていますね。コロナ以前は100名を超えていた電験三種の理論講座が、いまでは30名弱まで落ち込んでいます。コロナで減ったこともありますけど、原因を分析すると、一番は動画の影響なんですよ。本講座は1回で2時間、これが20回強あって、気軽に受講できるようにリーズナブルな価格で実施しているんです。それでも動画には勝てません。検索したら、すぐにヒットしますからね。しかも、無料で(苦笑)。
──非常に手厚い内容の講座だと思いますが、それでも動画のほうに分があるんですね。
津田先生:いつでもストップできて、疲れたら終了できる。自分のペースで取り組むことができるからウケるんでしょう。何度も見直せますし……。
山本先生:自己開発センターとしては、大学は講義もあるし、アルバイトで生活費を工面しないとならない学生もいるから、そういった学生のために始めたんですよ。これがコロナで定番スタイルになっちゃって……。自己開発センターのスタッフも、正直、この状況に葛藤はあります。サーバーにアップしているから自宅でやろうってことで、実際の講座に出席しない学生もいますからね。
──データとして残っていると、どうしても優先順位は下がってしまいます。「いま」がマストではなくなるから、サボりやすい状況ですよね。
藤野先生:最初から「オンライン」を前提に考えている学生は、やはり、少しずつ足が遠のいています。何回でも視聴できるから、意欲的な学生にとっては便利なツールだと思うんですけどね。
深見先生:出席しない学生に聞くと、ほとんどが「ネットで勉強できるから」だって……。まあ、勉強はしないでしょうけどね(苦笑)。その場で質問ができるし、疑問も解決できる。双方向でコミュニケーションがとれるから、対面のほうがいいと思うんですよね。
山本先生:講師がいて、サポートとして電験三種を取得している学生が入って教えてくれる。2時間の講座が終わったあとも、サポートの学生たちが過去問をベースにつくった模擬問題に取り組むという延長戦まで行って、わからない問題は納得するまで教える。そんな内容で手厚い講座だったと思っていたんですけど……。すべてコロナでなくなって、動画に持っていかれました(苦笑)。
──いまはYouTubeも試験勉強には有効なツールになっているという意見もあります。
津田先生:講義動画をみたことないから憶測でしか言えませんけど、自分のペースで学習できるのはもちろん、自分でテキストを「読む」んじゃなくて要点をかみ砕いて「読んでくれる」というスタイルがいいんじゃないかな。受け身のタイプには最適なんだと思います。
山本先生:でも、理解しているかっていうと、どうなんでしょうね(苦笑)。
津田先生:いまの学生と接していて、問題は2つあるんです。読解力と専門力。どちらも決して高いとはいえないから、何が書いてあるかわからない。専門力があれば図だけで何となくイメージはつかめるかもしれないけど、要点がまとめられているだけでは対応できないですよ。
山本先生:自己開発センターで公務員講座を開講していて、公務員試験を受ける学生が参加しているんですけど、その講座で文章問題に取り組むんですよ。でも、大半の学生は読解力がないから何を問われているのか自体がわからないんです。
──問題の読解については、企画として記事にしようと思っています。文章も長くなって、何を問われているか、読み込む方法を知っていないと解答できないですからね。筆記も、CBTでも、みなさん、どうしているのでしょうか?
津田先生:う~ん、最後まで読んでいないと思います(苦笑)。ある程度はパターンだから、単語を拾って、意味をつなげて、アタマのなかで問題を構築しているんじゃないかな。
山本先生:国語の力は本当にないですね。公務員講座では月に1回の頻度で開講して、終わりに課題の論文に取り組むんです。デジタル時代にもかかわらず、本試験にならって手書きなんですけど、これに抵抗を感じる学生も多くて、回数を重ねるごとに受講者が減るんですよ(苦笑)。
津田先生:手書きはね、わかります……。技術士試験も手書きじゃなければ受験したいんですよ(笑)。
藤野先生:800字の論文となっても、最初は半分も書けない学生はザラにいます。受講者も減っていくけど、それでも残っている学生は6回も受けるとクリアするようになるんですよ。1500字といっても、しっかり埋めてきます。この成長は驚きで、論文をクリアできている学生は面接にも対応してくるんですよね。
山本先生:「書く」と「話す」は違うけど、文章を組み立てる能力が身につくんでしょうね。
資格が「就職に有利」から「仕事に役立つ」へ
──ところで、まだ講座はリモートで行っているのでしょうか?
山本先生:昨年度から対面を再開しました。
藤野先生:それでも感染に危機感を抱いている学生もいて、まだ対面を敬遠する傾向は残っています。
山本先生:学生も考え方というか意識が変化していて、資格を取ることに「マスト」だと感じなくなっているんですよね。当然、資格試験の講座も人数が減ってくるし、勉強するにしても、受講料が必要な対面講座より、好きな時間に無料で利用できるYouTubeに軍配が上がるんですよ。そうなると、勉強しなくなるんですよね……。
津田先生:受験料は会社が負担してくれるからって、就職してから挑戦するという傾向になっていると思いますね。
深見先生:それ、たまに言う学生がいるんだよ。企業側も「在学中は取らなくていい」というスタンスなんですよね。いまは人手不足だから、新入社員を確保するために、まずは、会社に入ってから考えようという流れになっています。電気工事関係とかプラント系の会社とか、昔と比べて学生思いになっているんですよ(笑)。
藤野先生:電験三種は「就職に有利」から「仕事に役立つ」になってくるんでしょうね。
山本先生:10年前に卒業した学生たちにアンケートをして、電験三種を取って卒業したけど、就職先で最初の5年間は必要なかったっていう回答があったんですよ。システム関連の会社に入った学生で、本当に必要性を感じなかったって……。でも、本格的に仕事に携わるようになったとき、電気の基礎がないとシステムを組めないことがわかって、初めて電験三種の知識が役に立ったようなんです。すぐには活用できるかわからないけど、将来的なステップアップには必要な資格だと書いてありました。だから、そういったことも考えてほしいんですよね。
──対面が再開して、講座の出席状況はどうなりましたか?
山本先生:在学中に資格を取りたいと、明確な将来のビジョンを持っている学生は戻ってきていますね。講義で出席できないケースもあって、そんなときにオンラインを活用しているみたいです。
──対面が中心となり、講座を受けている学生に何か変化はありましたか?
山本先生:集中力が続かなくなりましたね(苦笑)。
──講座の時間が長いから?
山本先生:学校の講義でも、100分のうち、半分の50分で休憩を入れるとかやっているみたいですよ。
深見先生:私も同じ。45分で休憩を入れています。自分が学生の立場になったとしたら、100分はツラいと思いますからね。
──昔は、休憩なんて……。
山本先生:なかったですよ。
深見先生:小学校が45分ですけど、それくらいがちょうどいいんじゃないかな。リフレッシュできるから、また集中できるようになるんだと思います。津田先生は休憩を入れている?
津田先生:休憩はナシ、ぶっとおしです。逆に、休憩してもいいってことがわかりました(笑)。
山本先生:電気工事士を担当している先生が、いろいろなことを混ぜて指導しているって言っていました。座学を30分やったら、次は同じテーマの過去問に取り組むとか、自分で考えて手を動かすようなプログラムを実践しているようです。大学の講義と違って、資格に合格することが最優先の目的だから、いかに集中して取り組めるかを考えて進めていましたね。
──いろいろ「変化」が必要なんですね。対面講座は、どのようなスケジュールで取り組んでいるのでしょうか?
山本先生:例えば、電験三種の場合、上期試験が8月の後半だから、その翌月には次年度の試験に向けてスタートします。9月中に準備をして、10月から新規講座を始めるという流れですね。
──そうなると、新1年生は途中から?
山本先生:そうですね。もともとは4月スタートだったんですけど、ある時期から本試験に照準を絞ったスケジュールに変更したんです。4科目を7月末までに終わらせるとなると、1科目が10週だから、どうしても1年はかかってしまいます。それを考えると、やむを得ないですね。
──やはり、中心は2~3年生?
山本先生:いまは参加者がガクッと減った状況なので一概にいえませんが、理論は1~2年生が多いかな。4年生は少ないですね。
深見先生:4年生は夏前に就職が決まりますからね。仕事に必要なかったら、わざわざ苦しい思いはしませんよ(苦笑)。
山本先生:佐久間(亘)先生が自己開発センターを立ち上げたときに、資格を取得していないと就職しても仕事を続けていくことが難しいということで取り組み始めたんですけど、いまは状況が大きく変化してしまって……。どこの分野も人手不足で、もはや資格を持っているから優遇されるといったことが少ないんですよ。どの企業も「入社してからでいいです」というスタンス。ただ、そんな状況でも電験は別格で、取得していると電気の基礎ができているという指針になるし、目標に向かってコツコツと努力ができるという性格的な面まで認められるので、電験に限っては有利に働くケースが根強く残っているとは思いますね。
深見先生:自分で目標を定めて、じっくり取り組むことができるか。そういったところは加味されるので、電験を持っていると、その証明にはなりますよね。採用に直結するというより、取得までのプロセス。これが重視される。進路指導のとき、私たちは「資格と就職の採用は関係ない」と最初に断言するんです。ただ、そのあとに「継続して勉強することが大切だ」と続けて……。誤解している学生もいて、資格が就職試験をパスするツールだと思っているんですよ。電力会社には電験が必要だとか、そういうことじゃないんですよね。資格を持っていると、必ず内定が出るって勘違いしている。これは、あくまで結果論。コツコツと努力して取り組むから資格に合格するし、しっかり内定をもらってくるんです。
山本先生:基礎が身についているかどうかの証明ですよね。30年ほど前の話ですけど、在学中に電験三種に合格していた学生が、就職試験のときに筆記テストが免除になったこともありました。企業のほうでも、そういう認識を持っているんです。
全学部、全学科に対応。充実のサポートを展開する
──自己開発センターで開講している電験講座は三種のみでしょうか?
山本先生:そうですね。二種と一種は自主学習になります。
深見先生:設立当初は電気分野の資格が中心でしたけど、現在は全学部、全学科対応です。でも、大学なので研究をおろそかにしていると担当の先生に怒られるし……。なかなか両立は難しいですね(苦笑)。
山本先生:学科ごとに、どういった資格を推奨して、試験がいつで、そのために受けられる対策講座はどれか、SNSやパンフレットで細かく掲載しています。試験を受けるにしても、地方だと会場までのアクセスが困難なケースもあるから、本学で試験を受けられるように試験の実施機関に交渉したり、CBT方式にも対応できるように設備を組んだり……。手広く、組織的にやっていますよ。
──筆記試験では貴学が資格試験の受験会場になっていますよね。
山本先生:電験三種、電気工事士、危険物……。CBT方式でも試験会場になっています。電験三種では、県内から1000名以上の受験者が集まります。
藤野先生:本学の学生にしたら、通学と同じですからね。負担が少ないのはメリットですよ。使い慣れた教室だし、精神的にも落ち着いて受けられると思います。
津田先生:私が受験したころは富山まで行っていました、朝早くに……。福井からきていた受験者は前泊していましたね。
深見先生:そういった点では、センターの設立当初と比べると全学部対応で、学生へのサポートも充実していると思います。資格によっては大学の講義とリンクしていて、認定で資格を取得する場合は履修すべき科目を公開したり、そういった情報も網羅しているんですよ。至れり尽くせりでやっているんですけどね(苦笑)、なかなか活用する学生が増えなくて……。
山本先生:一番多いときで、問い合わせも含めて年間で7000名ほどの学生が利用していました。でも、いまは全然。コロナで落ち込んで、そこから回復してきませんね。オンラインシステムも1つの要因ですけど、深見先生を中心に、センターのメンバーが一丸となって課題を解決していかないといけないと思っています。学校全体としてもキャリア教育の重要性を認識しているので、まずは、それぞれの学科と密に連携して取り組んでいく流れをつくろうと動いているところですね。いま、土木技術検定のCBT試験が本学で受けられるんですけど、これは環境土木工学科から「こんな試験がある」って提案があって、それで受験できる体制を整えたんですよ。いままでは、そこまで踏み込んだことはやっていなかったんですけど、少しずつ工夫しながら取り組んでいます。
──学科を横断して、大々的に取り組むようになったキッカケを教えてください。
山本先生:資格取得に対して、学生たちが離れてきたことですね。しっかりメリットがあることをPRしていかないと集まらない。例えば、CBTの試験会場でも、本学だったら一気にハードルが低くなる。通学と変わりませんからね。そういった環境をつくったりすることで、もっと積極的になるのかなって思っています。
深見先生:組織が変わって、資格は就職指導に関係するということで、連携して取り組むことができるようになったことも大きいですね。入学前の教育と入学後の教育があって、「キャリア支援機構」のなかに組織をつくって取り組んでいます。
──入学「前」の教育とは?
深見先生:大学に入ってからの学習の負担を減らすというか、入学前に必要なことを学習するという取り組みです。
山本先生:入学したら、こういった講義を受けるとか、オープンキャンパスとか、いろいろ経験できるような内容ですね。
深見先生:将来的に、ここで学習したことは単位認定までもっていきたい。そうすると、入学後、その科目は履修する必要がなくなるから、その分、ほかの学習に時間を充てられるようになりますからね。
──それでは、入学「後」の教育は通常のカリキュラム?
山本先生:そうですね。仕事に必要な科目は大学の講義とかけ離れているわけじゃなくて、特に電気分野は密接に関係していて、学習した先に資格試験があるし、就職がある。明確にルートをつくりやすいんです。入学前教育も含めて、将来、学生たちが、どういった分野に就職したい、どういった仕事がしたい。そのためには、どういった道筋で学習を進める必要があるか。これを早い段階で意識できるのは大きなメリットだと思います。
深見先生:何をやるにもキッカケは大切で、早いうちから取り組むことが一番いいんです。
──キャリア教育支援というと、卒業生との交流もあったりするのでしょうか?
山本先生:現状は個人レベルですね。大学としてオフィシャルで交流するという仕組みはありません。資格試験は完全に個別対応で、自己開発センターから卒業生にサポートをお願いしています。
深見先生:大学の講義では社会人の受け入れを始めました。組織改革以降、競争教育に取り組むようになって、リスキリングで社会人を積極的に受け入れ、学生たちと一緒に授業を受けるようなプログラムを実践しています。
──これは、すべての学部および学科で?
深見先生:そうです。卒業生とは別に、さまざまな企業の技術者を講師で招いたり、正式な講義として、いろいろな科目で導入しています。学生からしてみれば、仕事の内容なんて詳しくわかりませんから、実際、どのような業務に取り組んでいるか、現役の技術者に話していただいたほうがイメージしやすいですからね。資格の講座でも、昔は取得した卒業生に話をしてもらったりしていました。
山本先生:おもしろいことに、電気工事士とか電験三種の講座に、企業から受けさせてくださいって連絡があるんですよ。卒業生がいるわけじゃなくて……。ほかの学科の卒業生が「会社から取得しなさい」って言われたって、電験三種の講座を受けにくることはありましたけど、まったく接点がない企業ですからね。実際に聞いてみると、電験三種に取り組んでいる学校を調べたら、本学がヒットしたみたいです。
津田先生:動画配信もできるから、思いきって社会人向けのビジネスに走ったほうが……。
藤野先生:もっと大々的にPRしたら、学外からの問い合わせも増えると思います(笑)。
──いろいろ変革が求められると思いますが、貴学の新たな試みとして、今年度から電験三種の上期試験でCBT方式も受験できるようになりました。
山本先生:まだ本学の学生を対象にしたオフラインでの実施ですけど、ゆくゆくは一般の受験者も受け入れていきたですね。昨年、福岡工業大学の田島先生が本学にいらして意見交換をしたんですが、いろいろ新しいことにもチャレンジして、資格取得の盛況を取り戻していきたいです。
津田先生:学生たちの資格へのモチベーションを高めるには、企業で導入している資格手当とか取得報奨金とか、わかりやすい形としてあるものが一番効果的なのかもしれませんね。
山本先生:自己開発センターが立ち上がったばかりの時代は、実は、似たような制度を導入していたようなんです。だから、すごく受験者が多かったんですよ。いまの時代、それもできないから、いろいろ工夫して、電気だけじゃなくて、すべての学科で意識的に資格を取得しようぜって啓発していきたいですね。
取材、文/編集部、協力/金沢工業大学