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Step.05 4科目の相互関係を理解すべし!【電験三種~不動の法則~】
合格を導く20のステップ
2024.11.01
あしたの「主任技術者」のために
電験三種の受験者は、初めて挑戦する「ビギナー」から、何度も対峙している「エキスパート」まで、そのレベルは多岐にわたっている。だが、試験自体は小学生のときから経験し、複数の科目について、枚挙にいとまがないほど対策に取り組んできたはず。そのため、独自の方法で受験のコツが身についていると推測できる。
しかし、国家資格となると話は別。範囲が広く、出題パターンも独特なため、その試験にマッチした対策が要求される。
そこで「合格を導く20のステップ」だ。栄冠をつかむために、どのように取り組むべきか。そのメソッドを紹介していく。
あしたのために、さあ、いまこそ立ち上がろう!
Step.05 4科目の相互関係を理解すべし!
(1)試験科目と内容
電験の試験科目は4つあり、それぞれの内容は表1に示すようになっている。科目ごとに何を学習するべきか図解してみると、それぞれの科目が要求している知識を理解することができるだろう。
(2)4科目の相互関係
4科目を分解して組み立てると、図1のような構成となる。
理論に基づいて機器が製造され、これを電力系統などに施設。工事段階や施設後は法規を順守し、設備を効率的に運用していく。また、構築された電源を使って多方面に電気を送り、制御、情報伝送、処理を行う。4科目には、この全プロセスが含まれているのだ。
(3)相互関係の具体例
4科目の相互関係について、具体例として「発電機」と「変圧器」を取り上げてみる(図2)。
①理論:ファラデーの電磁誘導の法則とフレミングの右手の法則
②機械:製品をつくる(発電機と変圧器の原理、構造、特性など)
③電力:電力系統を構築し、運用する(発電機と変圧器を施設し、運転)
④法規:法規を順守して構築し、その設備を効率よく運用
⑤機械:製品を使用する(電源設備を利用して各分野で幅広く利用する)
プロフィール
不動弘幸(ふどう・ひろゆき)
技術士事務所を経営する傍ら、資格試験の講師として全国各地を駆けめぐる合格案内人。電気分野を中心に、さまざまな資格に精通し、独自に確立した合格メソッドは多くの受験者から絶大な支持を得ている。オーム社が主催する「電験三種突破研究会」では約40年にわたって電力の講師を務め、合格者の輩出に全身全霊を傾けた。通称「ミスター電験」。
(撮影協力/一般財団法人 関東電気保安協会)
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