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Step.11 学習時間のウエイトを知るべし!【電験三種~不動の法則~】
合格を導く20のステップ
2024.12.13
あしたの「主任技術者」のために
電験三種の受験者は、初めて挑戦する「ビギナー」から、何度も対峙している「エキスパート」まで、そのレベルは多岐にわたっている。だが、試験自体は小学生のときから経験し、複数の科目について、枚挙にいとまがないほど対策に取り組んできたはず。そのため、独自の方法で受験のコツが身についていると推測できる。
しかし、国家資格となると話は別。範囲が広く、出題パターンも独特なため、その試験にマッチした対策が要求される。
そこで「合格を導く20のステップ」だ。栄冠をつかむために、どのように取り組むべきか。そのメソッドを紹介していく。
あしたのために、さあ、いまこそ立ち上がろう!
Step.11 学習時間のウエイトを知るべし!
電験三種の合格に必要な学習時間は、個人の基礎力に左右されるが、1000時間ほど必要だといわれている。
各科目の習得に必要な学習時間の比率は図1に示すとおりで、ここから各科目の学習時間を算出すると、理論と機械が400時間、電力と法規は100時間となる。毎日の学習時間を2時間と考えると、理論と機械は200日、電力と法規は50日が必要になる。
短期合格を目指すなら、ある程度の余裕を持って1日3時間の学習が妥当なラインだと考えられる(表1)。
プロフィール
不動弘幸(ふどう・ひろゆき)
技術士事務所を経営する傍ら、資格試験の講師として全国各地を駆けめぐる合格案内人。電気分野を中心に、さまざまな資格に精通し、独自に確立した合格メソッドは多くの受験者から絶大な支持を得ている。オーム社が主催する「電験三種突破研究会」では約40年にわたって電力の講師を務め、合格者の輩出に全身全霊を傾けた。通称「ミスター電験」。
(撮影協力/一般財団法人 関東電気保安協会)
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