Column
「伝統校あるある」で、いざ、成敗!【電気教育、言いたい放題23】
電気科教員の「はてしないグチ」
2026.04.30
第23言「呉越同舟にはなれませんなぁ~」
バレーボール部の顧問の関係で、25歳のときに他校の社会科(現在は地歴公民科)の先生と親しくなった。その先生は教務主任から教育委員会へ、さらには主席指導主事に就任した。
その後、数年が経過して、いきなり「工業教育改革をする」と委員会がプレス発表を行い、現場サイドでは寝耳に水。
「だまし討ちか! 仁義を欠くだろ!! 筋をとおせ!!!」と訴えたかった。
別件で委員会へ行くと、思わず彼とバッタリ。すると、もみ手で寄ってきて「工業教育改革に、電気科の電験三種の認定基準がネックで動かないんだ。何とかならない?」と泣きを入れてくる。
思わず「知るか! こちらは改革してくれなんて言った覚えはない。工業、電験三種認定基準を知らない者が勝手にいじくるからだ。他人の家を土足で踏み荒らしてるのと一緒やぞ!」と返すと、反論する余地もなく黙りこんでしまった。このくらい言ってもバチはあたらんやろ。スッキリしたわ。
フシギなもので、その後、彼が伝統校の校長として赴任してきた。工業科の教員で顔見知りなのは筆者だけ。電気科の職員室にきたとき、「お手並み拝見」と素っ気ない声をかけると「まあ~、そんなことおっしゃらずに!」との返事……。
OB会の会長と校内でバッタリと顔を合わせると、OB会は新校長の母君を人質にしているという話を聞き、思わず吹き出してしまった。
なんでも、勤務した伝統校は新制高等学校時代に普通科も併設し、母君は普通科のOGだということが判明した。
また、あるときには校長室でしょうもないジョークを口にして、「校長先生が、そんなこと言っていいんですか?」と言うと、「かまわん!」と平然とする始末。
そうか。それならばと、校長室の窓を開けて「大学の先輩の某先生~、校長先生がマージャンで鍛えてほしいそうですよ~」と大声で「飛び道具」を使った。学生時代、その先輩たちとマージャンをしてコテンパにやられ、絶対に頭が上がらないことを知っていたのだ。
「カンベンしてくれ!」と声を裏返して叫んでいた。もちろん、筆者は「あれ、何か言いましたか?」と知らん顔。
しょんぼりと近づいてグチをこぼすこともあった。
筆者のクラスの生徒のおばあちゃんが校長先生の母君と高校のクラスメートで、大親友だったそうだ。久しぶりに会うのだろう、校長室にノックもしないで入ってきて「〇〇ちゃん、○〇ちゃん」と声をかけてきたという。
校長先生が「ああ、ご無沙汰しています。いまは会議中でして……」と言っても、「アンタ、何をカッコつけてんの。私はアンタのオムツも取り換えたことあるんやから!」と委員会のメンバーがいても、もちろん、おかまいなし。一同、大爆笑。まあ~、おばあちゃんったら、強い!
そのおばあちゃん、三者面談のときも、しっかりと出席して、筆者と打ち解けました。これは「伝統校あるある」かもしれない。
これと似た話は、国の中央で活躍している国会議員であってもあるんだろうなあ~。二世や三世の場合、地元の選挙区に戻ると、先代や先々代からの支持者、後援会から「何をカッコつけてんの!」なんてこと、想像に難くないね。

プロフィール
今出川 裕樹(いまでがわ・ひろき)
1960年生まれ。大学卒業後、電気科の教員として工業高校に勤務。時事問題をぶっこみながらポイントを説明するユニークな授業を展開。その軽妙なトークは、爆笑のうずを巻き起こしつつ、内容を理解できるということで生徒に絶大な支持を得ている。50歳を前に電験三種に合格し、現在、二種に向けて鋭意勉強中。
このシリーズ
電気教育、言いたい放題関連記事

Column

Column

How to

Q&A

Special

License

License

License
