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火力発電の×と〇を解き明かす【シン・Dr.フドー研究所】Vol.10
電験三種の論説問題にズームイン
2025.07.02
Vol.10
火力発電⑥
電験の学習が、どのように現場実務に結びつくかを研究する「Dr.フドー研究所」。設立から3年、電験三種の問題を徹底的に分析し、現場実務と照合した結果、論説の「正誤問題」と「空白問題」に攻略の糸口をみつけることができた。電験三種を制し、主任技術者を志す受験者に狂喜乱舞のテーマを究明する。それが「シン・Dr.フドー研究所」だ。
正誤問題の「×の理由」とは? そして、空白問題に潜む「〇の理由」とは?
正解の理由に迫ることで知識を確実にストックし、現場実務とのリンクを盤石にすることができる。さあ、いますぐ研究所のドアをノックしようじゃないか!
発電機の特徴(1)
発電機の特徴(1)
問題 タービン発電機の水素冷却方式について、空気冷却方式と比較した場合の記述として、誤っているのは次のうちどれか。
(1)水素は空気に比べ比重が小さいため、風損を減少することができる。
(2)水素を封入し全閉形となるため、運転中の騒音が少なくなる。
(3)水素は空気より発電機に使われている絶縁物に対して化学反応を起こしにくいため、絶縁物の劣化が減少する。
(4)水素は空気に比べ比熱が小さいため、冷却効果が向上する。
(5)水素の漏れを防ぐため、密封油装置を設けている。
2009(平成21)年度「電力」問2
×の理由
比熱は大きくなるほど熱を奪い、冷却効果が大きくなる。比熱[kJ/(kg・K)]は、空気は1、水素(0.3MPa)は約14で、水素の比熱は空気より大きくなる。
上記より、誤っている選択肢は(4)と判断できる。
答(4)
発電機の特徴(2)
問題 次の文章は、汽力発電所のタービン発電機の特徴に関する記述である。記述中の空白箇所(ア)(イ)(ウ)(エ)および(オ)にあてはまる組み合わせとして、最も適切なものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
(1)(ア)高く (イ)熱的 (ウ)突極形 (エ)小さく (オ)長く
(2)(ア)低く (イ)熱的 (ウ)円筒形 (エ)大きく (オ)短く
(3)(ア)高く (イ)機械的 (ウ)円筒形 (エ)小さく (オ)長く
(4)(ア)低く (イ)機械的 (ウ)円筒形 (エ)大きく (オ)短く
(5)(ア)高く (イ)機械的 (ウ)突極形 (エ)小さく (オ)長く
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