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キャリアアップ・ナビゲーターが展開する「It’s Show Time!」【電気の花道24】
資格・de・ダダダ
2026.05.13
Episode 24「岐阜県立岐南工業高等学校」
「花の命は短くて」で始まる詩と同様に、3年間の高校生活はあっという間に終わってしまう。その限られた時間で輝くために、だれもが何かに夢中になっている。部活もそう、友だちとのアフタースクールもそう、バイトもそう、もちろん、恋愛だって……。多感な10代後半、みんな、青春を謳歌している。
しかし、この高校3年間は助走であって、決してピークではない。さらに輝きを放つ瞬間が、未来には星の数ほど存在しているのだ。
20代、30代と歳を重ねても輝き続けるためには、では、どうすればいいか?
それは、スクールライフに「資格」というエッセンスを追加すること。3年間を「ピークに向かうための準備期間」と考えるだけでいい。
この連載は、長年にわたって名古屋工学院専門学校で教鞭を執ってきた筆者が2018年7月から行っている「キャリア教育支援」で感じた喜怒哀楽を、そこはかとなく書き連ねた青春の応援歌である。
今回の舞台は岐阜県立岐南工業高等学校。さて、早速、キャリアの種をまいていくことにしよう……。
今回は岐阜県立岐南工業高等学校を紹介します。
実は、2018年7月3日、初めて「キャリア教育支援」を実施した学校が岐南工業高校なんです。
2017年度は多くの学校に足を運んで趣旨説明をしました。そのときに「ところで、どこの学校で実施されたのですか?」「いままで何校で行いました?」との質問がありました。
これに対して「いえ、実施校はありません」と回答する私。
当然のように「それでは、結構です」となりますよね。1校も実施できませんでした。
でも、そのなかで岐南工業高校の当時の電気工学科の科長先生から、何ともありがたい言葉をいただいたのです!
「生徒たちのヤル気を起こさせるために、ぜひ、やりましょう!」
記念すべき第1回の講演が決定した瞬間でした。
あれから8年の歳月が流れ、多くの学校から依頼をいただけるようになりました。この「キャリア教育支援」も、振り返れば歴史があります。
初めてエールをいただいた学校なので、ついつい力が入ってしまいました(笑)。自分では、いつもどおりに話をしているつもりでも、「予定より5分オーバー」がチラつく。ストーリーを省いて時間を調整したつもりでも、戻したと思ったはずの「5分」がオーバーしたまま……。
結果、終了時間を5分オーバーしてしまいました。
私は、話すことを職業にしているプロです。そのため、このような講演で第一に心がけていることは「与えられた時間を守ること。長すぎるのはもちろん、短すぎてもダメ。必ず時間ピッタリで終了する」です。
プロ失格です。反省しかありません。
無意識にパッションが爆発したみたいで、時間を守ることができずに大いに反省しています。ただ、講演自体は生徒の反応もよく、いい雰囲気で進めることができたと思います。
また、岐南工業高校の秀逸なところとして、生徒たちの話を聞く姿勢がよかったのはもちろん、6名の先生たちが真剣に参加していただけたことです。非常に印象深かったです。
休憩時間、ある生徒から「先生、名古屋工学院には何年勤めていますか?」との質問がありました。
「う~ん、35年かな」と私。
「たぶん、ぼくのお父さん、先生のことを知っていますよ!」とのこと。
詳しく話を聞くと、本校の電気工学科の卒業生だそうです。その影響もあって「ぼくも名古屋工学院に入って、電験の取得を目指します!」と元気に宣言してくれました。
なんて嬉しい言葉なんでしょう。感激です!
本校の特色として、親子二代での入学、兄弟での入学が多いことが挙げられます。残念ながらクラス担任として親子を受け持った経験はないのですが、兄弟は何組かあります。直接のクラス担任ではないですが、「ウチの息子を預かってください」なんてこともありました。本校を評価していただけている証拠です。非常に嬉しい瞬間ですよ。
記念すべき第1回を飾った岐南工業高校。これからも連携を深めて、お互いが発展していく環境を築いていきたいと思います。
実は、もうひとつ、嬉しいことがありました。
個人情報保護法の観点から、近年、メディアに登場するときは「顔出しNG」が基本です。掲載には本人や保護者の同意が必要なのですが、岐南工業高校は入学時に同意を取っているということで、連載が始まった以来、初めて集合写真を撮ることになりました。
「個人的なことですけど、この「キャリア教育支援」をウェブマガジンで連載しています。みんなのことを載せたいから、一緒に写真を撮ってください!」と私。
この声がけに、ほぼ全員の生徒が集まってくれました。みんな、いい顔です!


プロフィール
石原 昭(いしはら・あきら)
1965年生まれ。1990年4月から名古屋工学院専門学校に勤務。夜間部電気工学科のクラス担任を経て、1993年4月から昼間部電気工学科のクラス担任を務める。管理職となる2015年まで22年、ひたすら電験三種の指導を行い、クラス担任として預かった約300名の学生を電験三種に合格させる。現在はテクノロジー学部の運営とともに工業高校生に対して「キャリア教育支援」を展開している。「電験合格請負人」「電験教育の伝道師」の異名で東海地区の電気業界で活躍中。
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