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キャリアアップ・ナビゲーターが展開する「It’s Show Time!」【電気の花道16】
資格・de・ダダダ
2026.01.14
Episode 16「名古屋工業高等学校」
「花の命は短くて」で始まる詩と同様に、3年間の高校生活はあっという間に終わってしまう。その限られた時間で輝くために、だれもが何かに夢中になっている。部活もそう、友だちとのアフタースクールもそう、バイトもそう、もちろん、恋愛だって……。多感な10代後半、みんな、青春を謳歌している。
しかし、この高校3年間は助走であって、決してピークではない。さらに輝きを放つ瞬間が、未来には星の数ほど存在しているのだ。
20代、30代と歳を重ねても輝き続けるためには、では、どうすればいいか?
それは、スクールライフに「資格」というエッセンスを追加すること。3年間を「ピークに向かうための準備期間」と考えるだけでいい。
この連載は、長年にわたって名古屋工学院専門学校で教鞭を執ってきた筆者が2018年7月から行っている「キャリア教育支援」で感じた喜怒哀楽を、そこはかとなく書き連ねた青春の応援歌である。
今回の舞台は名古屋工業高等学校。さて、早速、キャリアの種をまいていくことにしよう……。
今回は名古屋工業高等学校を紹介します。
工業高校電気科の先生なら「名古屋工業高校」は聞いたことがあると思います。第二種電気工事士試験の合格者数が、これまで14回、日本一になっている学校です。
14回、すごい数字です! 電験三種で有名な松阪工業高校といい、東海地方には特色のある学校が集まっています。
電気以外でも、今年度、土木科の生徒が技能五輪の愛知県大会(左官職種)で第1位を獲得し、10月に開催された全国大会にも出場しています。
名古屋工業高校は本校からも近く、わずか4kmしか離れていません。まさに「ご近所さん」です。ただ、地理的には熱田神宮の近くにある本校に対し、名古屋工業高校は名古屋駅、栄に次ぐ繁華街の金山に近いという立地環境。悔しい……。
さて、名古屋工業高校の渡邉先生に同校の特徴を尋ねると、以下のような回答がありました。
「第二種電気工事士試験の合格者数は有名で、私たちの誇りでもあります。それ以外ではクラブ活動に力を入れています」
ちなみに、渡邉先生はボウリング部の顧問を務めていて、2022年の全国高校対抗ボウリング選手権大会で全国優勝に輝いたとのことです。スバラシイ!
資格取得や技術習得に力を入れている名古屋工業高校での「キャリア教育支援」ですから、どのような生徒がいるのか楽しみにしていました。すると、予想を超えた生徒がいました。
二宮若士くん。なんと、2年生で電験三種に合格したというではありませんか! 第二種電気工事士のイメージが強く、電験は予想外でした。
現在、さまざまな工業高校で「初めて電験の合格者が出た!」「数年ぶりに電験三種に合格した!」という声を聞くことが多くなってきました。試験制度の変更も影響していると思いますが、確実に工業高校電気科において電験の文化が根づきつつあると感じています。
その二宮くんについて、担任の先生から以下のコメントがありました。
「諦めることも嫌いで、何とかして結果を導こうとする姿勢はすばらしい。だからこそ、電験三種を2年生で合格することができたんだと思います。たくさんの友人に囲まれ、だれとでも分け隔てなく接することができる生徒です」
本当に、学校によって特徴はさまざまです。私が初めて名古屋工業高校に訪問したときに驚いたことは設備の充実ぶりです。名古屋の中心にある学校で、グラウンドには人工芝が植えられ、きっちり整備されていました。そのグラウンドで生徒が元気よくクラブ活動をしている姿が印象に残っています。そのことを尋ねると、意外な回答がありました。
「高校の設備で人工芝ですか……。スゴいですね」
『土のグラウンドだと砂ぼこりが舞って、周辺からクレームがくるんですよ』
都会の学校には、都会ならではの悩みがあるんだと思いました。
これからも、いろいろな学校を取り上げていきます。お楽しみに!



プロフィール
石原 昭(いしはら・あきら)
1965年生まれ。1990年4月から名古屋工学院専門学校に勤務。夜間部電気工学科のクラス担任を経て、1993年4月から昼間部電気工学科のクラス担任を務める。管理職となる2015年まで22年、ひたすら電験三種の指導を行い、クラス担任として預かった約300名の学生を電験三種に合格させる。現在はテクノロジー学部の運営とともに工業高校生に対して「キャリア教育支援」を展開している。「電験合格請負人」「電験教育の伝道師」の異名で東海地区の電気業界で活躍中。
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