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キャリアアップ・ナビゲーターが展開する「It’s Show Time!」【電気の花道20】
資格・de・ダダダ
2026.02.25
Episode 20「静岡県立掛川工業高等学校」
「花の命は短くて」で始まる詩と同様に、3年間の高校生活はあっという間に終わってしまう。その限られた時間で輝くために、だれもが何かに夢中になっている。部活もそう、友だちとのアフタースクールもそう、バイトもそう、もちろん、恋愛だって……。多感な10代後半、みんな、青春を謳歌している。
しかし、この高校3年間は助走であって、決してピークではない。さらに輝きを放つ瞬間が、未来には星の数ほど存在しているのだ。
20代、30代と歳を重ねても輝き続けるためには、では、どうすればいいか?
それは、スクールライフに「資格」というエッセンスを追加すること。3年間を「ピークに向かうための準備期間」と考えるだけでいい。
この連載は、長年にわたって名古屋工学院専門学校で教鞭を執ってきた筆者が2018年7月から行っている「キャリア教育支援」で感じた喜怒哀楽を、そこはかとなく書き連ねた青春の応援歌である。
今回の舞台は静岡県立掛川工業高等学校。さて、早速、キャリアの種をまいていくことにしよう……。
今回は静岡県立掛川工業高等学校を紹介します。
「尾張名古屋は城でもつ」といわれるように、名古屋のシンボルといえば「名古屋城」が挙げられます。以前、長野県松本工業高校でも紹介しましたが、松本といえば「松本城」です。
それでは、掛川といえば? そう、「掛川城」です…… って、あれ、あまり聞いたことがない? そういった声が上がってきそうですが、「掛川城」は15世紀末に築城した由緒正しき城で、間違いなく掛川のシンボルとなっています。
江戸時代の末期に東海地方を襲った大地震で城の大半は倒壊しましたが、掛川市民の強い願いにより、日本で初めて木造で完全再現されました。そのため、松本城のように現存12天守には入っていませんが、掛川のシンボルであり、誇りとなっているのです。
本校がある名古屋市も「名古屋城」を木造で完全再現する話が出てますが、いっこうに進んでいない状況です。木造の場合、鉄筋コンクリートの倍以上のコストが必要になるようです。エレベータの設置問題なども重なり、私が生きている間に建て替え終わるかどうか……。
その「掛川城」の近くにあるのが掛川工業高校(地元の愛称は掛工です)になります。
私は東海地方を中心に多くの工業高校で「キャリア教育支援」を行っています。誤解を恐れずに書きますが、最も好きな学校の1つです。とにかく、生徒たちの受講態度がスバラシイ! 特定のクラスだけでなく、どの年でもスゴいんです。
また、特筆すべき点として、電気電子工学科の多くの先生が見学にくることが挙げられます。このような先生たちの姿勢が、生徒の育成に大きく関係してくると思います。このエリアで高校選びに迷っているなら、掛川工業高校はオススメです! 技術はもちろん、人間として成長できる学校だと思います。
さて、肝心の「キャリア教育支援」です。いつもより10分多い60分のプログラムだったので、生徒たちとコミュニケーションを取りながら、ゆっくり進めることができました。私自身がお気に入りの学校なので、いつもより熱が入ったのかもしれません。生徒たちからも「一生懸命に伝えようとしているのがわかります」と好評だったようです。
終了後も多くの質問があり、充実した講演になったと思います。今回は掛川工業高校が独自に学習課題を出し、生徒たちも明確な目的を持って参加していました。感想の一部を掲載します。
私の思いが十分に伝わったようです。大きく刺さらなくても、ほんのわずかな「発見」があればいいと思います。その場では特に感じることがなかった生徒がいるかもしれません。でも、本当に進路選択に迫られたときに思い出し、何かのキッカケになることを期待しています。
学校の枠を超えて、多くの大人たちが子どもたちの未来を支えていく。この「キャリア教育支援」は、そのような企画に育ってきたと実感しています。



プロフィール
石原 昭(いしはら・あきら)
1965年生まれ。1990年4月から名古屋工学院専門学校に勤務。夜間部電気工学科のクラス担任を経て、1993年4月から昼間部電気工学科のクラス担任を務める。管理職となる2015年まで22年、ひたすら電験三種の指導を行い、クラス担任として預かった約300名の学生を電験三種に合格させる。現在はテクノロジー学部の運営とともに工業高校生に対して「キャリア教育支援」を展開している。「電験合格請負人」「電験教育の伝道師」の異名で東海地区の電気業界で活躍中。
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