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キャリアアップ・ナビゲーターが展開する「It’s Show Time!」【電気の花道9】
資格・de・ダダダ
2025.10.22
Episode 9「愛知県立春日井工科高等学校」
「花の命は短くて」で始まる詩と同様に、3年間の高校生活はあっという間に終わってしまう。その限られた時間で輝くために、だれもが何かに夢中になっている。部活もそう、友だちとのアフタースクールもそう、バイトもそう、もちろん、恋愛だって……。多感な10代後半、みんな、青春を謳歌している。
しかし、この高校3年間は助走であって、決してピークではない。さらに輝きを放つ瞬間が、未来には星の数ほど存在しているのだ。
20代、30代と歳を重ねても輝き続けるためには、では、どうすればいいか?
それは、スクールライフに「資格」というエッセンスを追加すること。3年間を「ピークに向かうための準備期間」と考えるだけでいい。
この連載は、長年にわたって名古屋工学院専門学校で教鞭を執ってきた筆者が2018年7月から行っている「キャリア教育支援」で感じた喜怒哀楽を、そこはかとなく書き連ねた青春の応援歌である。
今回の舞台は愛知県立春日井工科高等学校。さて、早速、キャリアの種をまいていくことにしよう……。
今回は愛知県立春日井工科高等学校を紹介します。
9月に入り、夏休み明けの最初の「キャリア教育支援」となります。春日井工科高校の電気科は2クラス構成で、東海地方の工科高校は多くの学校で電気科がありますが、現在、2クラス構成は公立高校では春日井工科高校と刈谷工科高校ぐらいではないでしょうか。
学科長の小林先生に学校の特徴をうかがったところ「校訓の「育心自琢」が示すとおり、技術だけでなく、人間性の向上を重視していることが大きな特徴です。あとは、基本的な生活習慣と規範意識を持たせる指導に力を入れていて、「あいさつのよくできる学校」として知られています」との回答でした。
どんな生徒が待っているんだろうかと楽しみにしていたとき、講演の3日前に小林先生から連絡がありました。
『先生、台風がきていますが、どうしますか?』
台風……!? 情報を追っていなかったのだが、台風のたまごが九州の南側に発生して、今後、台風になるおそれがあるという状況でした。
「実施するかどうかは貴校の決定に従います。休校になるようでしたら、直前でも問題ないので連絡ください」
数年前、長野県の飯田OIDE長姫高校で「キャリア教育支援」を行ったときは、まさに台風直撃でした。ただし、名古屋を出発したときの暴風雨が、飯田に着いたら暴風どころか雨すら降っていないという状態! これには驚きました。
実は、飯田は山に囲まれ、台風の影響を受けにくい土地だそうです。しかし、今回は周囲に山のない春日井。はたして、実施できるのか……。
当日は台風が直撃するルートとなり、昼すぎに最接近する予報でした。しかし、小林先生から連絡はありません。この時点では暴風警報の発令はなく、公立高校は授業があるはず。そこで、春日井工科高校に向かったところ、予定どおり実施することになりました。
春日井工科高校の生徒は、休み時間は元気いっぱい、一転、授業に入ると集中モードで静かになるという印象を受けました。オンとオフの切り替えができている学校です。
同校には、以前、愛知県立一宮工科高校にいた保母先生が勤務しています。この先生とのつき合いは長く、気楽にコミュニケーションが取れる存在です。保母先生にも生徒の特徴を聞いたところ、非常に落ち着いているとのこと。同じ愛知県でも学校によって特色があるようです。
余談ですが、保母先生から「痩せましたね。大丈夫ですか?」と心配されました。
確かに、この5カ月で7kgほど体重が落ちているんですけど、それには理由があるんです。
私は30代から17kmのランニングを休日の日課にしています。それなのに、これまでレースに興味がなかったんです…… が、突如、覚醒してしまったんです。今年の3月に名古屋シティマラソン(ハーフ)に参加すると、それが予想以上に気持ちよくって! 気分がハイのまま、来年はフルマラソンに挑戦することにしました。
チャレンジするからには「サブ4」(4時間以内でゴールすること)を目標に、4月からトレーニングメニューを組んで走っていたところ、自然と体重が落ちたという流れです。マラソンは健康的なダイエットに最適ですよ!
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プロフィール
石原 昭(いしはら・あきら)
1965年生まれ。1990年4月から名古屋工学院専門学校に勤務。夜間部電気工学科のクラス担任を経て、1993年4月から昼間部電気工学科のクラス担任を務める。管理職となる2015年まで22年、ひたすら電験三種の指導を行い、クラス担任として預かった約300名の学生を電験三種に合格させる。現在はテクノロジー学部の運営とともに工業高校生に対して「キャリア教育支援」を展開している。「電験合格請負人」「電験教育の伝道師」の異名で東海地区の電気業界で活躍中。
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