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電気回路のスタンダード「オームの法則」を学習する【電気数学のすゝめ23】
電験取得のための第一歩
2026.10.21
23限目
電気回路への応用②
先生 前回に続いて、今回も電気回路に取り組もうか。
生徒 はい。
先生 早速、合成抵抗の計算を復習してみよう。
練習問題
次の回路の合成抵抗R[Ω]を求めなさい。

答
(1)R=R1+
=5+0=5[Ω]
(2)まずは、ブリッジ回路が平衡状態か調べる。
R1×R4=1×16=16
R2×R3=4×4=16
したがって、R1×R4=R2×R3となって平衡状態であることがわかったので、R5を外して考えることができる。
問題のブリッジ回路は図1のように変換できることから、合成抵抗Rは以下のように求めることができる。

R12=R1+R2=1+4=5 R34=R3+R4=4+16=20
R=
[Ω]
(3)図2のように右端の抵抗から合成していく。

先生 さて、どうだった?
生徒 (3)は、どこから計算すればいいのかわかりませんでした。
先生 うん、そうだよね。(3)は「はしご形」と呼ばれている有名な問題で、教えていなかったけど、試しに出題してみたんだ。右端の抵抗から合成していくのがポイントだよ。
生徒 たしかに、直列と並列さえ知っていれば解けますね。悔しい~!


先生 その気持ちが大切だよ。さて、次は「電位」について触れてみよう。黒板のように電位は高さをイメージするとわかりやすいんだ。
生徒 あれ、これは「電圧」じゃないんですか?
先生 うん、するどいね。電圧という用語は電位という意味で使われるときもあれば、電位差という意味にもなる曖昧な用語なんだ。
生徒 どうしてですか?
先生 電位は高さを表しているのに対して、電位差は「差」を表している。電位は「電」荷の「位」置エネルギーだから「電位」ということなんだ。電位差は電位の差。いまのところは電圧、電位という言葉が出てきたら、高さをイメージできればOKだよ。
生徒 はい、わかりました。
先生 次は電流だ。説明したと思うけど、水の流れをイメージするとわかりやすい。水が高いところから低いところへ流れるように、電位の高いほうから低いほうへ電流は流れるんだ。
生徒 そうなんですね!
先生 これで電気回路に必要な「電圧」「電流」「抵抗」がそろったね。次は電気回路の法則について解説しよう。
生徒 はい!

先生 まずは、オームの法則からいこう。黒板のような回路の場合、
が成り立つ。これがオームの法則なんだ。
生徒 ……。
先生 そうだよね、これだけではわからないよね。黒板の下の図で(a)と(b)では、どちらが大量の水が流れているかな?
生徒 (a)です。
先生 うん、そうだね。なぜ、(b)より多くの水が流せると思う?
生徒 (a)のほうが(b)より水路が広いからです。
先生 そう、正解。水路が広いということは、電気回路でいうと多くの電流を流すことができるんだ。つまり、抵抗が小さいから大量の電流が流れるということ。さて、これを踏まえて、電流と抵抗の関係を「反比例」という言葉を使って表してみようか。
生徒 「電流は抵抗に反比例する」です!
先生 じゃあ、比例定数をaとすると、電流Iと抵抗Rは、どのように表すことができるかな?
生徒
です。
先生 そう。あとは電圧だ。例えば、黒板に描いている図の(a)の高さを上げて、急斜面にしたら水の勢いは?
生徒 強くなります。
先生 うん。つまり、電圧Vを高くすると電流Iは大きくなることがイメージできるよね。「電流Iは電圧Vに比例する」ということだ。これに、さっきの「電流Iは抵抗Rに反比例する」を合わせると「
」となる。
生徒 あっ、そういうことか!
先生 このオームの法則で大切なのは電流、電圧、抵抗のうち、どれか2つがわかれば、残り1つがわかるということだ。例えば、黒板の回路で電流I=1[A]、抵抗R=5[Ω]だったら、電圧V[V]はどうなる?
生徒
だから「
、V=1×5=5[V]」です。
先生 うん、正解。黒板に基本パターンをまとめておいたから、これを覚えて練習問題で確認してみよう。3つのうち、1つでも覚えておけば、ほかのパターンは式の変形で導出できるからね。問題に取り組んで、今日は終了にしよう。
生徒 はい、ありがとうございました。

練習問題
(1)図3の回路の電圧V[V]を求めなさい。
(2)図4の回路の電流I[A]を求めなさい。
(3)図5の回路の電流I[A]を求めなさい。

答
(1)オームの法則より、V=IR=2×5=10[V]
(2)抵抗R1とR2の合成抵抗Rを求める。
「R=R1+R2=5+3=8[Ω]」となり、オームの法則より電流I[A]は以下となる。
[A]
(3)抵抗R1とR2の合成抵抗Rを求める。
「
[Ω]」となり、オームの法則より電流I[A]は以下となる。
[A]
講師/村山 慎一
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