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Step.13 4科目の学習順序を知るべし!【電験三種~不動の法則~】
合格を導く20のステップ
2024.12.27
あしたの「主任技術者」のために
電験三種の受験者は、初めて挑戦する「ビギナー」から、何度も対峙している「エキスパート」まで、そのレベルは多岐にわたっている。だが、試験自体は小学生のときから経験し、複数の科目について、枚挙にいとまがないほど対策に取り組んできたはず。そのため、独自の方法で受験のコツが身についていると推測できる。
しかし、国家資格となると話は別。範囲が広く、出題パターンも独特なため、その試験にマッチした対策が要求される。
そこで「合格を導く20のステップ」だ。栄冠をつかむために、どのように取り組むべきか。そのメソッドを紹介していく。
あしたのために、さあ、いまこそ立ち上がろう!
Step.13 4科目の学習順序を知るべし!
(1)正統攻略型
じっくり時間をかけ、将来的に電験二種にもチャレンジしたいという受験者は正統攻略型の学習順序がオススメである(図1)。ていねいな学習方法で、1つの知識が連鎖的に関係してくるという特徴がある。
(2)効率追求型
効率よく電験三種のみに照準を絞った受験者に最適なスタイルが効率追求型である(図2)。取り組みやすい科目(電力、法規)から科目合格を目指し、難易度の高い科目(理論、機械)はあとで取り組むという流れだ。正統攻略型と比べて知識のつながりが少ないが、難しい内容でつまずきながら取り組むという学習ストレスが緩和されるメリットがある。
(3)一発勝負型
現実的に最も多いタイプが、この一発勝負型ではないだろうか。4科目の学習を気分次第で横断的に取り組み、つまずいたら別の科目へチェンジ。そして、気分が乗ったら戻るというスタイルだ(図3)。最も人間らしい方法で、資格試験としては無謀な学習方法ではあるが、1科目でも合格したら、それをキッカケに勢いづく場合も考えられる。
プロフィール
不動弘幸(ふどう・ひろゆき)
技術士事務所を経営する傍ら、資格試験の講師として全国各地を駆けめぐる合格案内人。電気分野を中心に、さまざまな資格に精通し、独自に確立した合格メソッドは多くの受験者から絶大な支持を得ている。オーム社が主催する「電験三種突破研究会」では約40年にわたって電力の講師を務め、合格者の輩出に全身全霊を傾けた。通称「ミスター電験」。
(撮影協力/一般財団法人 関東電気保安協会)
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