Column
キャリアアップ・ナビゲーターが展開する「It’s Show Time!」【電気の花道18】
資格・de・ダダダ
2026.01.28
Episode 18「三重県立四日市中央工業高等学校」
「花の命は短くて」で始まる詩と同様に、3年間の高校生活はあっという間に終わってしまう。その限られた時間で輝くために、だれもが何かに夢中になっている。部活もそう、友だちとのアフタースクールもそう、バイトもそう、もちろん、恋愛だって……。多感な10代後半、みんな、青春を謳歌している。
しかし、この高校3年間は助走であって、決してピークではない。さらに輝きを放つ瞬間が、未来には星の数ほど存在しているのだ。
20代、30代と歳を重ねても輝き続けるためには、では、どうすればいいか?
それは、スクールライフに「資格」というエッセンスを追加すること。3年間を「ピークに向かうための準備期間」と考えるだけでいい。
この連載は、長年にわたって名古屋工学院専門学校で教鞭を執ってきた筆者が2018年7月から行っている「キャリア教育支援」で感じた喜怒哀楽を、そこはかとなく書き連ねた青春の応援歌である。
今回の舞台は三重県立四日市中央工業高等学校。さて、早速、キャリアの種をまいていくことにしよう……。
今回は三重県立四日市中央工業高等学校を紹介します。
四日市中央工業高校(地元では四中工と呼ばれています)といえば、何をイメージしますか? 高校サッカーファンなら名前を聞いたことがあるでしょう。四中工は、プロはもちろん、日本代表を7名も輩出しています。前回のワールドカップで大活躍した浅野拓磨選手も四中工の出身です。
スポーツで全国大会に出場している学校の多くは私立ですが、四中工は県立。しかも、特別な設備が整っているわけでもない普通の高校です。
なぜ、普通の県立高校に実力のある選手が集まるのか、学科長の下村先生に聞いたところ、『監督がいいからかな?』とのことでした。これも絶対的な理由ではないようで、長年の伝統なのかもしれません。サッカー以外にも水球やウエートリフティングも強く、何度も全国制覇をしています。
このようにスポーツに力を入れている四中工ですから、とにかく元気がいい! アイサツが気持ちいい! 「キャリア教育支援」を始めるときは、こちらも気合が入ります。
ただ、スタート前に少し気になることが……。会場は円卓を4名くらいで囲む特別教室で、このような形だと全員が前を向くことが難しく、少しやりづらいかなと思いながら進めたんですが、まったく問題ありませんでした。全員が前を向いていました!
どうして、こんなに授業態度がいいんだろう。この理由を成川先生に聞くと『副担任が村山先生ですからね』との回答です。
村山先生は昨年度まで長く四中工電気科の学科長を務めていた先生で、しっかりとした生徒指導に定評があります。
教育業界に身を置いていたらわかりますが、担任の先生によってクラスは大きく変わります。いわゆる「クラスの色」が出ます。村山先生とのつき合いも長く、当日も終了後にアイサツをしようと思っていたら、村山先生のほうからアイサツに……。このような姿勢を生徒たちがみているのかもしれません。
このエリアには四日市中央工業高校、四日市工業高校、桑名工業高校と3つの工業高校があります。半径6kmほどのエリアに同じ学科があるのは、全国的にもめずらしいことではないでしょうか。この理由を聞いてみると、以下のような回答でした。
『コンビナートの影響ですよ。そこに技術者を送り込むために四日市工業高校ができたんですが、それだけでは十分にカバーできなかったから四日市中央工業高校ができたんです』
そんなコンビナートで働く技術者たちの力の源になっているのが「トンテキ」です。いまでは四日市を代表するB級グルメとして有名です。
せっかくだから、私も講演前にいただきました。たっぷりのニンニクで、一瞬、躊躇しましたが、ここでしか食べることができないので迷わず注文しました。もしかしたら、強烈なニンニクのニオイ、生徒たちに気づかれたかも。そうだったら、ゴメンナサイ!




プロフィール
石原 昭(いしはら・あきら)
1965年生まれ。1990年4月から名古屋工学院専門学校に勤務。夜間部電気工学科のクラス担任を経て、1993年4月から昼間部電気工学科のクラス担任を務める。管理職となる2015年まで22年、ひたすら電験三種の指導を行い、クラス担任として預かった約300名の学生を電験三種に合格させる。現在はテクノロジー学部の運営とともに工業高校生に対して「キャリア教育支援」を展開している。「電験合格請負人」「電験教育の伝道師」の異名で東海地区の電気業界で活躍中。
関連記事

Column

Column

Column

Column

Column

Column

Column

Column
