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キャリアアップ・ナビゲーターが展開する「It’s Show Time!」【電気の花道19】
資格・de・ダダダ
2026.02.11
Episode 19「岐阜県立高山工業高等学校」
「花の命は短くて」で始まる詩と同様に、3年間の高校生活はあっという間に終わってしまう。その限られた時間で輝くために、だれもが何かに夢中になっている。部活もそう、友だちとのアフタースクールもそう、バイトもそう、もちろん、恋愛だって……。多感な10代後半、みんな、青春を謳歌している。
しかし、この高校3年間は助走であって、決してピークではない。さらに輝きを放つ瞬間が、未来には星の数ほど存在しているのだ。
20代、30代と歳を重ねても輝き続けるためには、では、どうすればいいか?
それは、スクールライフに「資格」というエッセンスを追加すること。3年間を「ピークに向かうための準備期間」と考えるだけでいい。
この連載は、長年にわたって名古屋工学院専門学校で教鞭を執ってきた筆者が2018年7月から行っている「キャリア教育支援」で感じた喜怒哀楽を、そこはかとなく書き連ねた青春の応援歌である。
今回の舞台は岐阜県立高山工業高等学校。さて、早速、キャリアの種をまいていくことにしよう……。
今回は岐阜県立高山工業高等学校を紹介します。
高山市といえば、真っ先に思い浮かぶのが「高山祭」ではないでしょうか。日本の伝統文化である「祭り」のなかで、特に美しいといわれている「日本三大美祭」の1つに数えられています。ちなみに、残りの2つは京都市の「祇園祭」、埼玉県秩父市の「秩父夜祭」です。
「いやいや、ウチの祭こそ!」という声がアチコチから聞こえてきそうですが、一般に、この3つのことを指しているようです。
ところで、高山祭は春に行われる日枝神社例祭「山王祭」と、秋に行われる櫻山八幡宮例祭「八幡祭」の総称だって、知っていました? 私も見学は1回だけですが、「祭屋台」の美しさが印象に残っています。とにかく、美しかった。高山に暮らす人たちは、この文化を大切に、大切に守り続けています。
久しぶりに高山にきましたが、とにかく寒い! 数日前に大雪が降ったそうで、まだ残っていました。当日は寒さが緩んでいたといっても、名古屋の最低気温が高山の最高気温でした。私が持っていた高山の、もうひとつのイメージは「雪景色の美しさ」です。白川郷と混同しているかもしれませんが……。
その高山市にある高山工業高校には、元気いっぱいな生徒たちがいました。私は寒さで震えていたところ、教室には上着すら着ていない生徒が3割ほど。
「寒くないの?」
『今日は暖かいほうです!』
絶句してしまいました。16歳、うらやましいです。
この高山工業高校は、実に興味深い試みをしています。「高山工業サテライトキャンパス」といって、1年に4回、国の史跡である「高山陣屋」の前で電子部品などを販売しています。陣屋前といえば、高山名物である朝市を開催しているところ。ここで出店しているのです。生徒自身の成長とともに、地域の住民との貴重な交流の場となっています。
知識や技術を学ぶだけではなく、お店にきた人たちへの対応も体験から学ぶことができる素晴らしい試みだと思います。私の知る限り、このような取り組みを行っている学校は聞いたことがありません。
岐阜県では岐阜工業高校や多治見工業高校などで、3年生による「卒業研究発表会」を行っています。保護者や企業に生徒の取り組みを披露するもので、それぞれの学校のカラーが出ていると感じました。地元の人たちとの触れ合いは高校生活ではありません。この日常にはない体験は、必ず生徒の成長につながると思います。
高山という町は日本三大美祭の「高山祭」の伝統を大切に守っています。同じように、私たちは日本を守る「技術者」を育て続けなければならないと強く感じた1日でした。来年は高山祭の日に「キャリア教育支援」の声がかからないかなと、期待を込めて帰路に就きました。



プロフィール
石原 昭(いしはら・あきら)
1965年生まれ。1990年4月から名古屋工学院専門学校に勤務。夜間部電気工学科のクラス担任を経て、1993年4月から昼間部電気工学科のクラス担任を務める。管理職となる2015年まで22年、ひたすら電験三種の指導を行い、クラス担任として預かった約300名の学生を電験三種に合格させる。現在はテクノロジー学部の運営とともに工業高校生に対して「キャリア教育支援」を展開している。「電験合格請負人」「電験教育の伝道師」の異名で東海地区の電気業界で活躍中。
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