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キャリアアップ・ナビゲーターが展開する「It’s Show Time!」【電気の花道28】
資格・de・ダダダ
2026.06.30
Episode 28「愛知県立一宮工科高等学校」
「花の命は短くて」で始まる詩と同様に、3年間の高校生活はあっという間に終わってしまう。その限られた時間で輝くために、だれもが何かに夢中になっている。部活もそう、友だちとのアフタースクールもそう、バイトもそう、もちろん、恋愛だって……。多感な10代後半、みんな、青春を謳歌している。
しかし、この高校3年間は助走であって、決してピークではない。さらに輝きを放つ瞬間が、未来には星の数ほど存在しているのだ。
20代、30代と歳を重ねても輝き続けるためには、では、どうすればいいか?
それは、スクールライフに「資格」というエッセンスを追加すること。3年間を「ピークに向かうための準備期間」と考えるだけでいい。
この連載は、長年にわたって名古屋工学院専門学校で教鞭を執ってきた筆者が2018年7月から行っている「キャリア教育支援」で感じた喜怒哀楽を、そこはかとなく書き連ねた青春の応援歌である。
今回の舞台は愛知県立一宮工科高等学校。さて、早速、キャリアの種をまいていくことにしよう……。
今回は愛知県立一宮工科高等学校を取り上げます。
この「キャリア教育支援」は2018年に始めましたが、初年度に実施できた4校のうちの1つが一宮工科高校です。このときは電気科のみの対象でしたが、思いのほか好評だったようで、現在では電気、機械、IT工学と3分野の同時開催です。
年間で40~50校を数える「キャリア教育支援」も、初年度は4校……。感慨深いものがあります。そのうちの1校ですからね、気合が入ります。
講演のセッティングをするために教室に案内されると、そこには多くの生徒が集まっていて、何やら一生懸命に手続きをしていました。
「何をしているの?」と尋ねると、「第二種電気工事士の申し込みです」との返答。
Oh、Good Timing! まさに「資格と職業」の講演を始めるところです。もしかして、同じタイミングとなるように狙っていたのかな……!?
第二種電気工事士試験について学科長の氏家先生に聞いたところ、なんと、電気科の第二種電気工事士取得率は3年連続で全員合格なんだそうです。いろいろな学校で講演をしていると、ある年で全員合格をしたという話はありますが、3年連続は初! これを4年、5年と続けていってほしいです。
さて、本題です。今回の「キャリア教育支援」は第1部が「資格と職業」についての講演、第2部が「電気のオモシロ実験」という構成。いつもは私の講演と企業講演という定番のセットリストを渡すのですが、最近は「電気のオモシロ実験」をリクエストする学校が増えてきました。
この「電気のオモシロ実験」は、とにかく電気を好きになってほしいと思って始めたイベントです。そのコンセプトがウケたのか、電気科より機械科からのリクエストから始まり、それを見学していた電気科の先生から依頼があって火がつき、あっという間にクチコミで広がっていきました。
電気科といっても、電気が好きで選んだ生徒ばかりではありません。苦手だなって思っている生徒にも、とにかく体験して、「おもしろい!」と感じることをメインテーマに企画しています。今回も生徒たちが体験できるボリューム満点の内容がだったから、大いに盛り上がりました。
また、私の講演でもサプライズが! 電気関係の企業の担当者が見学していたんです。もしかして、次年度には全面的に協力か!? となるかもしれません。これが実現すると、さらに「キャリア教育支援」がパワーアップするはず。これは期待しないではいられません。詳細は協力が本決まりになり次第、お知らせします。乞うご期待!
私たちの名古屋工学院専門学校だけでなく、企業も工業高校生のサポートを本格的に考えています。経済産業省の「2040年の産業構造・就業構造の推計」によると、2040年にはAIやロボットによって事務職で440万人、文系人材は80万人の余剰となり、逆にAI・ロボット等の利活用を担う人材が339万人、専門職は181万人が不足するという予想があります。そのため、理系人材を、いかに育てるかが日本の大きなテーマとなっているのです。
この問題に直面し、データから導き出せることは「工業高校こそが理系人材の宝庫ではないか!」です。ニッポンの宝である工業高校生を大切に育てるためにも、微力ながら産学が力を合わせていきたいと思っています。
まったくの余談ですが、その名字にピンッときて、学科長の氏家先生に「もしかして、西美濃三人衆の氏家家に由縁がありますか?」と尋ねたら、まったく関係ないとのことでした(苦笑)。NHKの大河ドラマに影響されています……。
また、今回も魅力あふれる生徒たちとの出会いがありました。「電気のオモシロ実験」に率先して参加していた五人衆です。あまりにステキな表情だったので撮影しています。楽しそうに実験に取り組んでいる彼らの勇姿に注目です!


プロフィール
石原 昭(いしはら・あきら)
1965年生まれ。1990年4月から名古屋工学院専門学校に勤務。夜間部電気工学科のクラス担任を経て、1993年4月から昼間部電気工学科のクラス担任を務める。管理職となる2015年まで22年、ひたすら電験三種の指導を行い、クラス担任として預かった約300名の学生を電験三種に合格させる。現在はテクノロジー学部の運営とともに工業高校生に対して「キャリア教育支援」を展開している。「電験合格請負人」「電験教育の伝道師」の異名で東海地区の電気業界で活躍中。
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